AN889の日記

組込みエンジニアのブログ

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【Yocto】NXP QorIQプロセッサ向け64ビットLinux

NXPのQorIQシリーズのT1024/14プロセッサーは64ビットなので、64ビットLinuxを試しました。 4.19*1は正常に動きました。 4.14*2はSPIフラッシュアクセスでカーネルエラーになります。本家*3のppc64関連のパッチを当てましたがダメでした。 未解決です。 *1:h…

【Yocto】NXP QorIQプロセッサ向けLinuxでのCONFIG_SMP

NXPのQorIQシリーズのT1014プロセッサー*1は一コアなので、これのLinuxビルドでカーネルコンフィギュレーションのCONFIG_SMP(Symmetric Multi-Processing support)を無効にしたところ、ネットワークが使えなくなりました。 QorIQシリーズにはDPAA(Data Pa…

【Windows】無線LANデバイス QCA9377 の2.4GHz

私のDELL製ノートPCの無線LANデバイスはQualcomm製QCA9377なのですが、これの2.4GHzがいけてません。不意に切れて数分後に復旧という現象が出ます。Wi-Fiは5GHzを使うのでまぁいいです。が、困るのがBluetoothマウスです。Bluetoothも2.4GHzなので、Bluetoot…

【Windows】ブルースクリーン DRIVER_POWER_STATE_FAILURE 対応

私はWindows 10を使ってるのですが、ある日から急にWindowsがフリーズようになりました。ChromeでいろいろWebページを閲覧してると急にマウスカーソルの動きが鈍くなったかと思うと、その後すぐマウスもキーボードも無反応になり、Windowsがフリーズしました…

【Yocto】NXP QorIQプロセッサ向けLinuxビルドでのカーネルコンフィギュレーション変更

組込みLinux移植(ポーティング)ではプロセッサーメーカー提供のSDKを使うことが多いですが、それに含まれるLinuxカーネルコンフィギュレーションはそのプロセッサーの評価基板(リファレンスボード)用になっています。自分達の開発基板(カスタムボード)…

【TRACE32】ローターバッファ社製デバッガーソフトウェアTRACE32の備忘録

ローターバッファ社製デバッガーソフトウェアTRACE32でU-BootやLinuxをデバッグするときの設定例などです。 識別子 ~~: TRACE32 システムフォルダー~~~: temporary フォルダーへの接頭辞~~~~:カレントフォルダー U-Bootデバッグ イメージファイルとソース…

【ZynqMP】BootROMとQSPIフラッシュ

ZynqMPは電源ONで内蔵ブートプログラム(XILINXはBootROMと呼んでます)がブートデバイスからFSBL(First-Stage Boot Loader)を読み出します。FSBLを読み出してFSBLが動かないと、その後のU-Bootを読み出せず、ブートできません。このBootROMもS25Hxをサポ…

【ZynqMP】FSBLのQSPIフラッシュS25Hx対応改造

XILINX製Zynq™ UltraScale+™ MPSoCのブートプログラムFSBL(First-Stage Boot Loader)をInfineon(旧Cypress)製QSPIフラッシュS25Hxに対応させました。FSBLはOSSとして公開されています。https://github.com/Xilinx/embeddedsw/tree/master/lib/sw_apps/zy…

【Linux】Infineon(旧Cypress)製QSPIフラッシュS25Hxのお話

ECC機能 SPIフラッシュS25HxをLinuxで使ったときの話です。このSPIフラッシュ上にJffs2領域を作り、Linuxでマウントしてファイルを書き込もうとするのですが、“Programming Error occurred”が表示され書き込めません。 メーカーからはLinuxドライバーのパッ…

【U-Boot】QUICC EngineファームウェアのSPIフラッシュからのロード

NXP(旧 Freescale)製PowerPC(以下、PPC)プロセッサのPowerQUICCシリーズは、QUICC Engineと呼ばれるファームウェア(以下、FW)を使って各種通信コントローラーを実装できます。このFWイメージのロードですが、PPCのブートローダーであるU-Bootに実装さ…