組込みLinux移植(ポーティング)ではプロセッサーメーカー提供のSDKを使うことが多いですが、それに含まれるLinuxカーネルコンフィギュレーションはそのプロセッサーの評価基板(リファレンスボード)用になっています。自分達の開発基板(カスタムボード)とは周辺デバイスが異なるので、開発基板のLinuxカーネルコンフィギュレーションは開発基板に合わせて変更します。
QorIQ向けLinuxのYoctoレシピファイル、例えば
meta-freescale/recipes-kernel/linux/linux-qoriq_4.14.bb
では
DELTA_KERNEL_DEFCONFIG ?= ""
と DELTA_KERNEL_DEFCONFIG という変数が定義されています。
これにカーネルコンフィギュレーションを定義したファイルを指定することで、カーネルコンフィギュレーションを変更できます。
linux-qoriq_4.14.bbappend 例
DELTA_KERNEL_DEFCONFIG_append = " bsp.cfg"
bsp.cfg例
CONFIG_SUSPEND=n CONFIG_PCI=n CONFIG_SCSI=n CONFIG_ATA=n